カスタマー・ハラスメント対策基本指針

基本指針

当機関(一般社団法人 外国人美容師監理実施機関)は、日本の美容技術・文化を世界へ広めるとともに、外国人美容師が安心してその能力を発揮できる環境を整備することを使命としております。

当機関および外国人美容師育成機関(以下、育成機関)は、お客様の声を真摯に受け止め、誠実に対応してまいります。しかしながら、育成機関で働くスタッフ(特に外国人美容師および候補者)に対し、その出自・国籍・言語能力等を背景とした差別的な言動や、社会通念上相当な範囲を逸脱した不当な要求が行われることは、スタッフの尊厳を傷つけるだけでなく、健全な育成事業を阻害する重大な問題です。

当機関は、これらの行為をカスタマー・ハラスメントと定義し、外国人スタッフが日本で安心して夢を追いかけられるよう、育成機関と連携して断固とした態度で対応し、スタッフを保護することを宣言します。

カスタマー・ハラスメントの定義

カスタマー・ハラスメントとは、お客様の言動のうち、以下のいずれかに該当し、スタッフの就業環境や心身に悪影響を及ぼすものを指します。

  1. 要求内容が社会通念上妥当性を欠くもの
  2. 要求内容が妥当であっても、その手段・態様が社会通念上不相当なもの


特に当機関においては、外国人スタッフに対する差別的な言動や、言語・文化の違いを背景とした不当な追い込みを重要な禁止事項として位置づけます。

該当し得る行為の例

以下のような行為はカスタマー・ハラスメントに該当します(これらに限りません)。

  1. 要求内容が妥当性を欠く場合
    • 美容サービスの範囲を逸脱した過度なサービスや金品・返金の要求
    • 「日本人スタッフに代われ」「日本語が不自由なら働くな」といった、国籍や言語能力を理由とした不当なスタッフ交代の要求
    • サロンの運営方針や指導体制に対する不当な介入
  2. 手段・態様が不相当な場合
    • 差別的言動: 国籍、出身地、人種、文化、宗教、言語能力等を標的とした侮辱・差別発言
    • 精神的攻撃: 脅迫、暴言、大声での叱責、人格を否定するような言動
    • 身体的攻撃: 暴行、傷害、物を投げつける行為
    • 執拗な追及: 長時間の拘束、居座り、SNSへの誹謗中傷や個人の特定・晒し行為
    • 性的言動: セクシャルハラスメントにあたる発言、不必要な身体接触
当機関の役割と育成機関への支援
当機関は、監理実施機関として育成機関に対し以下の取り組みを指導・支援します。
  1. 体制整備の指導
    • 外国人スタッフ向けの多言語相談窓口の周知
    • カスハラ発生時の初動マニュアルの策定支援
  2. 発生時の強力なバックアップ
    • 事案発生時、育成機関が単独で抱え込まないよう、当機関が相談を受け、法的措置や警察連携等の助言を行います。
    • 外国人スタッフのメンタルケアを優先し、必要に応じて在留資格維持等の法的保護の観点からも支援します。
  3. 教育・啓発
    • 育成機関の経営者・管理者に向けた、国際的な人権感覚に基づくカスハラ対策研修の実施。
お客様へのお願い

当機関が支援するサロンでは、多様なバックグラウンドを持つスタッフが、日本の高い美容技術を習得し、お客様に喜んでいただけるよう日々研鑽を積んでおります。

    • 多様性の尊重: 言語や文化の違いを認め合い、思いやりのあるコミュニケーションをお願いいたします。
    • 公正な評価: 技術やサービスに対するご意見は誠実にお預かりしますが、人格を否定するような言動はお控えください。


万が一、スタッフへのハラスメント行為が認められた場合、当機関および育成機関の判断により、即時のサービス中止、および今後のご利用をお断りする場合がございます。また、悪質な事案については、警察や弁護士と連携し、厳正に対処いたします。

方針の見直し

本方針は、法令の改正や社会情勢の変化、および外国人美容師を取り巻く環境の変化に応じて、適宜見直しを行います。

相談窓口

カスタマー・ハラスメントの相談窓口を設置しております。
カスタマー・ハラスメントに関してのご相談は下記までご連絡ください。

メール:info@gaibi.org

一般社団法人 外国人美容師監理実施機関
2025年12月19日 策定